今頃になってから気づいたけど

躁と鬱の間をふらふらしながら、音楽聴いたり読書したりアニメ見たり。

温もり

下に三人兄妹がいるから、4歳になる頃には一人で寝てた。
怖い夢を見て起きても、隣に誰もいないのが当たり前だった。
家族が死ぬ夢を見て泣いていても、母は奇妙な目で私を見ているだけだった。
それが当たり前だと思ってた。

悪夢を見やすい私が、目が覚めて泣くたびに
腕を伸ばして抱いてあやしてくれるひとが
隣にいることに、今でも慣れなくて
今でも嬉しくて、その度に今のこの瞬間に感謝する。
手を伸ばすと握ってくれる掌の温もりは、記憶に初めてのもの。

世界で彼だけが私を庇護してくれる。
怖いことを怖いと伝えれば守ってくれる。
辛いことを辛いと言っても卑下せずあやしてくれる。

どんなに寝付けない夜でも
先に眠ってる夫の掌の温もりがあるだけで
とんでもない幸福を感じる。