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今頃になってから気づいたけど

躁と鬱の間をふらふらしながら、音楽聴いたり読書したりアニメ見たり。

壊れた自転車でぼくはゆく

壊れた自転車でぼくはゆく

壊れた自転車でぼくはゆく

読了。
痛々しく残酷で鋭い、純真な、純粋な、ただ生きていたいだけの人たち。
市川さんの恋愛小説は、作中によく出るように、
生まれてくる星を間違えた人たちの話と、そう感じる。
殺し合いと、憎み合いと、戦争と、奪い合いと、そんなものばかりのこの星に
間違って生まれてきて、同じような存在に出会って、
恋に近い何かの感情に、盲目に全てを賭す。

相手はこれで幸せなのか、自分は相手を幸せにできているのか、毎日考える。
でも、同じように毎日思うことは
あなたのそばにいて、顔を見て、キスをして、隣で眠るだけで、わたしはとても幸せ。
守られていて、庇われていて、愛されていて、大切にされていて、とんでもない幸せを毎日もらってる。ということ。

登場人物たちに、毎回少なからず同調する。
この世界は、毒々しくて息をするのも辛い。

市川さんの本は、よみおわったあとに、
ねぇなんで、この世界は、平和で優しさに満ちてないの?
と、聴きたくなる。
なんで、純粋で無垢で傷つけたくも傷つきたくもない人たちが、
そう生きていくのには厳しすぎる世界なの?

ご本人が何かの病気だったかな?と記憶している。
まさしく、生きづらく生き難い世界だろう。
でも、愛しい人を見つけたなら、生きることを放棄はしない。

デビュー作からリアルに追って全作読んでる数少ない作家さん。

よくある軽くて薄い恋愛小説なんてものは、この人には毒々しすぎるよ。

ご本人の体調無理せずずっと書いていってほしい。