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今頃になってから気づいたけど

躁と鬱の間をふらふらしながら、音楽聴いたり読書したりアニメ見たり。

EPITAPH東京

EPITAPH東京 (朝日新聞出版)

EPITAPH東京 (朝日新聞出版)

読了。
貸出期限内ギリギリである。
小説家?作家?が戯曲「エピタフ東京」を書こうとする過程での、東京の話。
とりあえず言いたいのはゴジラ!><」かな…うん…。

私と踊って

私と踊って

この短篇集の最後に横書きで収録された「東京の日記」を思い出した。
タイトルしか覚えてないけど、この短篇集の中で一番この短編が印象的。

作風

最近?ここ10年位?の恩田作品、こういう作風のものが多いなぁという感想がまず。
著者が作り上げた「箱庭」のフィクション世界を「箱庭」の外から読んで楽しむという形の物語が、『小夜子』だったり『理瀬』シリーズだったり『常野物語』シリーズだったり。
最近の恩田作品に増えたなぁという印象が多いのは、著者自身が文章に登場して著者の目で見た「世界」を読者が追体験するような作風。この短篇集も主役は「筆者」としか出てこなくて、その人はタイトルだけ決めた「エピタフ東京」という戯曲を書こうとしている。

似たような印象の作家さんで挙げるなら山崎ナオコーラさん。きっとご自身もこのような性格の方なんだろうという想像をしながらいつも読んでいる。市川拓司さんもご自身が強く出た物語を紡ぐ方なのかな。逆に村山由佳さんは「黒」と「白」とを使い分けてフィクションの世界を作ることがお好きなのかなと感じるし江國香織さんや村上春樹さんは筆を取るとああなる、という天才肌?なのかなとか…。

つまり追体験としてのフィクションを楽しむ、という作風の本でした。
装丁、内装?っていうのかな、いつも凝っていて手に持って楽しい作品をありがとうございます。デジタルな本が読める時代、わざわざ紙媒体を手に取るってことはレコードのジャケットを飾りたいために買うような行為と似ているのかもしれない。

私の好みとしては「箱庭」が読みたいけど。もう一つの新刊はどんな感じなんだろう。

普通の感想文

東京は坂の街、川の街。呪術の街。飛んでくる街。「入ってくる」街。永井荷風の話。
浦沢直樹大友克洋も私は怖くて読めない。悲しい。でも怖いの嫌だ。安部公房は読めるかな。『燃え尽きる地図』中井英夫『虚無への供物』は多分怖い。読みたい。諸星大二郎もすっごく面白そうだけど絶対怖い。
ホラーとミステリーとグロがダメな私は恩田さんの小説はギリギリアウトくらいで恩田さんが好きな小説は余裕のアウトが多い。悲しい。

しかし世の中にはまだまだ私の読んでいない本が山ほどある。
それも古い本、古典本が山ほど。どうしよう人生足りない。病んでる場合じゃない。
図書館に行けるようになったら読むのに…。

  • 吸血鬼が「情報」としての「血液」を必要とするという設定は何かに活かされないのかなと期待。
  • この本をこれから読む人は横にギネスか輸入ビールを置いておくことをオススメします…。
  • 震災自体を題材にするんじゃなくて、あのあとの社会の混乱とかテレビの滑稽さとかその辺を使った小説ってないのかなー。ちらっと書いてあったけどとても面白かった。批評やバッシングじゃなくてフィクションの題材として使ってあるものが読みたい。生じる混乱は震災じゃなくていいんだ。震災以前の日本で「未曾有、想定外」だったことならなんでも。ゴジラでいい。笑

昔はフィクションに溺れることが快感だったけど、今は誰かの日常や思考をトレースしたり追体験して我がものとした気になるのが楽しい。楽だから、か。溺れるのは体力がいる。
でもたまには頭の先まで溺れて沈んでしまいたい。

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