今頃になってから気づいたけど

躁と鬱の間をふらふらしながら、音楽聴いたり読書したりアニメ見たり。

8回目と13回めによるフジロック対談的なもの 1

FUJI ROCK FESTIVAL

FUJI ROCK FESTIVALとは編集

フジロック中毒夫婦による対談記事です。上手くまとめる程度の能力が欲しかった。でも楽しかったです。まだ続きます。記事中の脚注、発言、説明、意見などは全部素人の発言なので正しくない可能性があります。(特に年代)間違いを見つけたら指摘していただけると助かります。

ステータス

  • 今年で何歳ですか?

夫「34才」私「28才」

夫「17才」私「19才」

  • 去年までの通算の参加回数は?

夫「13回」私「8回」

  • 初参加はいつ?

夫「99」私「07」

  • 簡単に音楽の嗜好を教えて下さい

夫「アメリカ、ハードロック、メタル、ブルース、エアロスミス、その他」
私「GLAY、UKロックの60s~70s、青春パンク、R&B、ファンク、ブルース、その他」


https://www.instagram.com/p/5lissrw8Wg/

出演アーティスト、ステージ

夫「俺は出演アーティストって実はあんまり感心がない、結構どうでもいい(笑)だから毎月のアーティスト発表も特に気にしてない。フェスの楽しみ方のひとつが、自分の知らない音に出会うってことがあるからかな。」

私「私も、発表されても知ってる名前は20人に1人くらい(笑)どっちかっていうと、Twitterでお祭り騒ぎ*1 するのが楽しくて待ち焦がれたかな。発表されるごとにどんどん夏が近づいてくる、っていう感覚が楽しくて。」

夫「97にフジロック、00にサマソニが始まって、05くらいから夏フェスブームが起きて、地方でもどこでも毎週末フェスやってた時期があったよね。音楽フェスというものが成熟していって、その頃からオーディエンスがラインナップに対してわがままになってきたと思う。一応ヘッドライナーは、どこのフェスのトリを飾ってもおかしくないアーティストが多いはずなのに、文句が増えてきたと思う。」

私「結局は好みだし、各フェスに抱いてるみんなの理想やイメージもあるんだろうな。カサビアンがフジに出た年は「あれ?サマソニはいいの?」って思った(笑)」

https://www.instagram.com/p/NqIJKtw8Qp/
ハンモックに揺られてたらすぐとなりでチャットモンチーが演奏を始めた、ということもあった

夫「最近は、話題になっていたり流行ってるアーティストが多くて、EDMやダンスチューンでわぁぁぁぁって盛り上がることが多い。個人的には、レジェンドって呼ばれるような大御所のアーティストが、奥地のステージでギター一本持って、ほんとに素晴らしい、めちゃくちゃにいい演奏をする、のを見るのが楽しみ。【周りを見てごらん、人がぜんぜんいないよ!?なんて贅沢な瞬間なんだろう!】って感じる。」

私「わかるなぁ。この人、普通なら武道館以上の広さでしか見られないよね?という大御所が、目の前でプレイする興奮…フェスならでは」

夫「日本では興行的に難しくても、世界的な評価はとても高いっていう人はたくさんいるからね」

私「その体験だと強烈な記憶なのは、フェイセズを見たとき!*2 休憩するつもりでグリーンに行ったらガラガラで、ぼんやり聞いてたんだけどすごく良い演奏で、前の方はやたら盛り上がってて、でもPAから後ろはほぼ誰もいないの。アンコール最後の曲がすごく好きになって、帰ってきていろいろ調べたらロッド・スチュワートの「ステイ・ウィズ・ミー」だったんだ!もし事前に色んな事を知っていたら、こんなに特別な記憶にならなかったと思う。」


https://www.instagram.com/p/q62nJSw8QJ/
真夜中に河のほとりで、ウィングスの最盛期のライブ映画を見られたりもする

夫「昔は見たかったステージを見逃した時はすごく悔しくて、後から思い返して悔しがってた。ワクワクしながら待ってたニューオーダー*3 の前に車が事故って、結局間に合わなかった時も…。でも今はそうでもない。ライブの見方そのものが変わったのかもしれない。良くも悪くも、フジロックには慣れたと思う。行き始めた当時の熱意や衝動はもう無くなって、焦りも無くなって…【何をそんなに生き急いでるんだい?若者よ…】って思う(笑)【大丈夫、君が見たいあの音は決して逃げたりしないよ…】そういう感じ。」

私「大人の余裕か(笑)チケット代のモトを取るくらいのステージ数は見たいなぁと思ってた時期があったかな。今は、なんにも考えてない。一日に3ステージくらいしか見ない(笑)それでも、単独公演に換算したら十分だとは思うけど。
フジロックってホントの山の中でやってるから、普段はインフラも何も整ってない。そういうところに、これだけたくさんの人が足を踏み入れて、時間を過ごす。その準備は単純な人件費以上のことだと思うようになった。だから、場所代だよね。自分の手元に、参加者分のチケット代がボーン!って与えられた所で、フジロックやるかって言われたら、絶対やらないもん(笑)スマッシュはじめたくさんの人に、今年もフジロックっていう場所を提供してくれてありがとう!と思ってる。」

https://www.instagram.com/p/5j4ukLw8TV/
ステージの代わりに焚き火を作ってくれたりもする

夫「若い時は色んなジャンルに手を出して、知ってる音楽の幅を広げることに躍起だった。今は、いかに無知で見るか、っていう楽しみ方が自分のホントのところかなって思ってる。新しい音楽との出会いや、自分の知らない感覚を刺激されたり、単純に【世の中にはこんな人がいるんだ、こんな音楽があるんだ】というのを知るのが楽しい

私「新しいものとの出会いの場所、という考えにおいて、フジロックはやっぱり最高の環境だと思う!」

夫「フジロックは、出会いのインパクトがすごい。動画サイトでMVを見て感動しました、というのは、映像と曲がシンクロしてるから、そう思う、っていうのもあると思う。ライブで音を聞いて感じるものがある、感じさせてくれるっていうのは、尊敬に値するなぁ。その逆もたくさん経験したけど(笑)」

フジロックに行き続ける理由

私「夫はもう13回も行ってるんだよね。そこまでして行き続ける理由は?」

夫「行き始めたきっかけは、単純にアーティストだった。レイジ*4 とハイスタ*5 がどうしても見たかった。それと、フェスってものを体験したかったというのがあって、その二組が出ない日も含めて、三日間通しで参加した。」

私「確かに魅力的なメンツだけど…高校3年生の夏、よく参加したよね。その行動力が素晴らしい。」

夫「99のあとは一旦行くのを止めて、04からまた参加し始めたんだけど、アーティストの使い回しが如実になってきたな、と感じたのが08、09のころ。3日間のステージでプライマル*6 が二回、ADF*7 が二回、その後の年でもバースデーが二回出たりする。」

私「過去ポスターを見ていても感じるけど、フジロックといえばこのアーティスト、っていうのが固定化されてきた頃なのかな。ベンジー*8チバユウスケ*9、渋さ*10キヨシロー*11、プライマル、ケミカル*12…アンダワも?」

夫「実はアンダーワールドは二回しか出てない。ケミカルもそんなに言うほど多く出ているわけじゃないんだな。」

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暑い日は川で水遊びをしたり、ほとりでごろ寝もする。

夫「このころから、自分にとってのフジロックとはなんだろう?って考え始めた。【自分の行動理由が出演するアーティストに依存しないフジロック、の意味】を探したり、【なんで俺はここに来てるんだろう?】という疑問の答え合わをするために参加してたような気がする。それで見つかった答えは、見たいアーティストがいるから行くんじゃなくて、ただフジロックというものに参加したい、あそこで過ごす時間は何物にも変えられない、っていう気持ち。極端なことを言えば、アーティストが一切見られなくても構わない、他にやることはたくさんある、でもなんだかんだ見たいステージはあるから忙しくて、少し休ませてくれ!って思う(笑)」

私「それはあるよね。あの場所の特別な感じは他で味わえないと思う。私はフジロックでライブが見たいっていうのは、単純にそのアーティストが見たいって意味とはちょっと違っていて、【フジロックという環境でそのステージを見る】ことで生まれる付加価値ってあるかな、って思うの。より思い出が強くなる、特別な記憶になる、ってこと?そこまで思い入れもなくて有名な人は、また来日するだろうから敢えてその裏の全然知らないステージを見に行って、ガラガラだけどめちゃくちゃ良かった!というような出会いも、楽しみのひとつ。」

終演後のヘブンはお気に入りの空感のひとつ

次回に続く!

*1:#fujirockをつけてああだこうだと言い合う真夜中のお祭り騒ぎをしていた時期があった。最近は業者やメディアのRTに支配されてる

*2:1970年代前半に活躍したイギリスロックバンド、37年ぶりの日本でのステージ。2011年、土曜日のグリーンステージトリ

*3:05年

*4:Rage against the machine

*5:Hi-STANDARD、夫はコピーバンドをやってたらしい

*6:プライマル・スクリーム

*7:エイジアン・ダブ・ファウンデーション

*8:ブランキー・ジェット・シティ、ソロを始めたくさんの名義でフジに毎年出演してた。ここ数年見かけない

*9:ミッシェル・ガン・エレファント、現ザ・バースデー

*10:渋さ知らズオーケストラ

*11:忌野清志郎、フジのテーマソング『田舎へ行こう!』はキヨシローの曲

*12:ケミカル・ブラザーズ